LilyTarotのブログ

タロット占い師リリーと申します

フールズジャーニー【11.正義】

愚者は、下山した後、

峻厳な城の前へと辿り着いた。

中に入るとそこには煌びやかな装飾は無く

殺風景にさえ感じた。

 

奥の部屋まで来た愚者は扉を開けた。

 

愚者の目の前には

女神アストライアが凛とした表情で

佇んでいる。

 

愚者は、山で見たヴィジョンの事を

彼女に話した。

 

すると女神はこう答えた。

 

「そうか。では、

お前がしてきた事を全てここで話せ。」と

 

愚者は、人生を振り返り、

ここに来るまでに起きた事

自分がこれまでやってきた事を

全て話した。

 

全てを聞き届けたアストライアは、

「お前はこの先、その過去の過ちに

責任を持ち、二度と同じ過ちを

繰り返さぬことを誓えるのか?」と

愚者に尋ねた。

 

愚者は人生を振り返りながら

「少しは良い人生を歩んでいた」と

嘘をつこうとした瞬間もあり、

正直になる事の難しさを

ひしひしを感じるのであった。

 

しかし、愚者はそうした誘惑に負けず

全てを正直に話し、そして

アストライアの質問に答えた。

 

「同じ過ちを繰り返さない。

私は、誠実な生き方がしたい。」と

 

アストライアは頷き、

そして最後に

 

「良いだろう。だが覚えておくがいい。

お前が成長を拒み、安易な道を選択した時は

この場所で再度、

私の尋問を受ける事になる事を」

 

と、愚者に告げた。

 

愚者は、その言葉を受け止め、

その城を後にした。

 


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