LilyTarotのブログ

タロット占い師リリーと申します

フールズジャーニー【12.吊るされた男】

「正義」の城から出た愚者は

山の頂上で得たヴィジョンを顕現させる事を

決意し、歩みを進めた。

 

ヴィジョンを現実化す為に

ひたすら戦いを重ねる日々を送っていた。

 

しかし、物事というのは

自分の思うようにはいかない時もある。

 

ある戦いにおいて、愚者は捕まり

逆さに吊るされてしまった。

 

愚者は頭の中で

 

「なぜだ!ただ現実化させる"だけ"なのに

 

なぜ簡単にいかないんだ!!」

 

と、叫んだ。

 

愚者の心情を知ってか知らずか

敵は、

「諦めるのか」

「手放すのか」

この二択を愚者に迫った。

 

その選択を言い渡された愚者の心は折れ

挫折し、絶望していた。

 

「もう…どうしようもないんだな…」

 

縛られた身では何も遂行出来ない状況に

愚者は「手放す」選択をしたのだ。

 

それを聞き届けた敵は、

愚者を縛っていた縄を解き、

敵は愚者に手を差し伸べた。

 

その敵の態度に愚者は驚いた。

それと同時に涙が溢れてきたのである。

 

「あぁ…そうだったのか。

私が求めていたものは、

手放した先にあったのだな。」

 

と、愚者は深く感動し、

目の前に広がる景色がいつもよりも

それ以上に輝いて見えるのだった。

 

 

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