LilyTarotのブログ

タロット占い師リリーと申します

フールズジャーニー【12.吊るされた男】

「正義」の城から出た愚者は

山の頂上で得たヴィジョンを顕現させる事を

決意し、歩みを進めた。

 

ヴィジョンを現実化す為に

ひたすら戦いを重ねる日々を送っていた。

 

しかし、物事というのは

自分の思うようにはいかない時もある。

 

ある戦いにおいて、愚者は捕まり

逆さに吊るされてしまった。

 

愚者は頭の中で

 

「なぜだ!ただ現実化させる"だけ"なのに

 

なぜ簡単にいかないんだ!!」

 

と、叫んだ。

 

愚者の心情を知ってか知らずか

敵は、

「諦めるのか」

「手放すのか」

この二択を愚者に迫った。

 

その選択を言い渡された愚者の心は折れ

挫折し、絶望していた。

 

「もう…どうしようもないんだな…」

 

縛られた身では何も遂行出来ない状況に

愚者は「手放す」選択をしたのだ。

 

それを聞き届けた敵は、

愚者を縛っていた縄を解き、

敵は愚者に手を差し伸べた。

 

その敵の態度に愚者は驚いた。

それと同時に涙が溢れてきたのである。

 

「あぁ…そうだったのか。

私が求めていたものは、

手放した先にあったのだな。」

 

と、愚者は深く感動し、

目の前に広がる景色がいつもよりも

それ以上に輝いて見えるのだった。

 

 

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フールズジャーニー【11.正義】

愚者は、下山した後、

峻厳な城の前へと辿り着いた。

中に入るとそこには煌びやかな装飾は無く

殺風景にさえ感じた。

 

奥の部屋まで来た愚者は扉を開けた。

 

愚者の目の前には

女神アストライアが凛とした表情で

佇んでいる。

 

愚者は、山で見たヴィジョンの事を

彼女に話した。

 

すると女神はこう答えた。

 

「そうか。では、

お前がしてきた事を全てここで話せ。」と

 

愚者は、人生を振り返り、

ここに来るまでに起きた事

自分がこれまでやってきた事を

全て話した。

 

全てを聞き届けたアストライアは、

「お前はこの先、その過去の過ちに

責任を持ち、二度と同じ過ちを

繰り返さぬことを誓えるのか?」と

愚者に尋ねた。

 

愚者は人生を振り返りながら

「少しは良い人生を歩んでいた」と

嘘をつこうとした瞬間もあり、

正直になる事の難しさを

ひしひしを感じるのであった。

 

しかし、愚者はそうした誘惑に負けず

全てを正直に話し、そして

アストライアの質問に答えた。

 

「同じ過ちを繰り返さない。

私は、誠実な生き方がしたい。」と

 

アストライアは頷き、

そして最後に

 

「良いだろう。だが覚えておくがいい。

お前が成長を拒み、安易な道を選択した時は

この場所で再度、

私の尋問を受ける事になる事を」

 

と、愚者に告げた。

 

愚者は、その言葉を受け止め、

その城を後にした。

 


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フールズジャーニー【10.運命の車輪】


どれくらい経ったのだろうか。。

長い内省を経た愚者は、

いかに全てのものが関わり合っているのかを

理解し始めた。

 

その時、

世界に対する複雑なパターンとサイクルで

彩られた鮮明なヴィジョンが

愚者の脳裏に広がった。

 

全てが調和のもとにあり、

 

美しく、

 

整っている事に、

 

愚者は気づいたのである。

 

「これまでの偶然の出会いや

奇跡的な出来事は、

全て私の運命だったのか。。」

 

「だとすれば、

このままこの頂にいても何も変わらない、

変えられない!」

 

愚者は、広い視野を手に入れ、下山した。

 

自身がこの壮大な宇宙の一部であり、

やるべき事があると運命を感じながら。

 

 

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フールズジャーニー【9.隠者】


愚者は、疲れていた。。

自己満足の為に勝ち取ってきた事も

人に対する態度や言動さえも

自身の欲に負けず、忍耐で乗り越え、

寛容である様努めてきた。

 

愚者は、自然と自身に問いかけていた。

 

「なぜ。。?」

 

「なぜこんなに苦しく、

最後には必ず死を迎えるにも関わらず、

人は生きるのか」と。

 

その答えを見つけ出そうと、

考える事に明け暮れた。

 

そしてその疑問は、自身の内面に及んだ。

 

「なぜこんなにも欲を止められないのか」

 

「この沸き起こる感情は何なのだ」

 

「なぜこんな気持ちになるのか」

 

この時愚者は、物質に対する欲は消え失せ、

人の声が聞こえない

深く寒々しい山の頂を

 

独り、目指していた。

 

 

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フールズジャーニー【8.力】


時が経ち、戦い続けた愚者の人生には

いくつもの苦しみと

失望を経験する出来事があった。

 

その出来事達は「力」の本質に近づく為に

必要な機会であり、

そのたびに愚者は勇気を出し、決意し、

どんな妨げもはねのけて進み続けた。

 

さらに強い「力」を見つけ出す為に。。

 

愚者は、深く考えていた。

 

「欲しいものばかりに目を向け、

得られるものは全て

手に入れてきたつもりだった。。

 

だが、

 

そのたびに周囲は荒れ、

人は悲しみ、心が痛む。。」

 

「この気持ちと向き合う事に

意味があるのなら、

私は己の欲を抑えつけ、

外のものに対して

寛容になってみよう。

何か分かるかもしれない。」

 

この決意が、他者に対する愛情となり、

「力」の本質へと

愚者を向かわせるのであった。

 


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ご相談者様の声 4

鑑定させて頂いた方からの

了承を得ましたので、

鑑定の結果や感想を掲載させて頂きます。

 

【ご相談者様】

 T様 40代 女性

【お悩み】

 「お仕事について」

 鑑定させて頂きました。

新しい職場でご活躍されるとの事。

応援していますので、頑張って下さいね👍

 

 

フールズジャーニー【7.戦車】


教会を出た愚者は、自らを鍛え抜いた。

時は流れ、愚者は成人となり、

強いアイデンティティ、自制心

強い意志の力を身につけたのだ。

 

その手に入れた力で

周囲の環境に打ち勝ち、

欲しいものを手に入れるまでになった。

 

愚者は、とても爽快な気分であり

自己満足に浸っていた。

 

「この世界の者は皆、

 

この力の前にひれ伏すだけ。

 

私に手に入れられないものなど

 

この世にはない!」と。。

 

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